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きぶなくんの市場のお魚雑学ブログ(魚以外もあるよ!)

宇都宮市場で発見!激熱水産物!

2021-07-19
ハタ界の異端児『トビハタ』
宇都宮の市場には毎日たくさんの水産物が並びます。通年みられるものや旬のもの、そして中には「何これ!」…と思うような普段見かけない珍しいものもたま~に見かけます。
シリーズ「宇都宮市場で発見!激熱水産物!」は私の偏見で「ややっ!これは珍しいッ!」と思ったものを不定期ではありますが、紹介したいと思います。
 
今回紹介するのは『トビハタ』です。
この魚は競り場の横に並んでいました。どうやら当市場関係者の中でも初めて見たという人がいる程、宇都宮で見られるのは非常に珍しいようです。
水族館などでも見られる機会は少なく、私も図鑑などで知ってはいましたが、生のトビハタは見たのは人生で初めてです。
トビハタという名前はトビウオのように飛び跳ねる・・・というわけではなく、体が一様に
暗色でこの色が鳥の鳶(トビ)の色を思わせるから『トビハタ』という名前がつきました。
また、この魚はマハタやクエなどのハタとは違い、側扁形というマダイのような平たい体をしているため、まずハタとして認識されずに、よくメジナなどと間違われることが多いようです。その風貌から英名も『Oval grouper』(楕円形のハタ)となっています。しかしメジナとの大きな違いは口がメジナよりも断然大きいということです。
 
珍しいせいか、値段も思った以上に高く、私自身朝の作業でてんてこ舞いだったので、今回は買うことができませんでした。気になる味の方ですが…上品な白身に溢れる旨味、脂も適度に乗っていて非常に美味しいとのこと…。あぁ…食べたい。
因みにこのトビハタはどこかの業者が買っていったようなので、栃木県内のどこかで振舞われたかもしれません。お品書きに『トビハタ』の文字を見つけた時は、珍しくてとても美味しい魚らしいので、是非注文してプレミアムな味わいを楽しんでみてくださいね!
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