きぶなくんの市場のお魚雑学ブログ(魚以外もあるよ!)
サケの話
2021-11-11
サケとフラミンゴの共通点?(今回はおまけの話もあるよ!)
11月になり今年も終盤を迎えておりますが、この魚の旬も終盤に差し掛かっています。
(秋)サケです!
例年9月末~11月上旬の間、市場に出回るサケですが寿司ネタをはじめ、食べる魚の中で一番好きだという方も多いと思います!(特に子供たち!)
さて、そんなサケですが、皆さんはサケが赤身魚か…はたまた白身魚か…考えたことはおありでしょうか?答えはオレンジ身っ!と言いたいところですが、実は違います。ズバリ答えを言ってしまうと…
『サケは白身魚』です!
…では、あのオレンジ色は一体何なのか…。あのオレンジの成分は『アスタキサンチン』というカロテノイドと呼ばれる天然色素の一つです。なんだか体に良さそうな雰囲気になっておりますが、このアスタキサンチンはサケ自身が体内で作り出すものではなく、餌となるオキアミなどの甲殻類を食べることによって、その身に蓄積されていきます。つまり、生まれ持った白身がアスタキサンチンで着色され、オレンジ色になるというわけです。
そして、サケのようにアスタキサンチンで着色される生き物は他にもいます。その生き物というのが『フラミンゴ』です!
フラミンゴの雛鳥はグレーの羽毛をもって生まれますが餌となる生物に含まれるアスタキサンチンを摂取蓄積することで、キレイなピンクやオレンジの羽毛になるわけです。(そして拒食などでエサを食べなくなると、真っ白な姿になると云われています。)
アスタキサンチンにはとても強力な抗酸化作用があり、強い紫外線などを受けることによって発生する有毒な活性酸素を無毒化する働きがあります。
では、なぜサケはアスタキサンチンを持っているのか…、サケは川を遡上し、日光の刺激を受けやすい浅い場所で産卵をします。川を遡上する際には激しい運動を伴い、雄雌問わず、この運動に耐えるためにアスタキサンチンを体に含むと云われています。また、雌のサケは自身が獲得したアスタキサンチンを卵へ分け与えることによって、強い日差しから自身が産んだ卵を守るのです。(イクラがオレンジに輝く理由がコレです。)
美容や健康に非常に効果があると云われているアスタキサンチン。是非サケなどの食材から(ありがた~~く感謝しつつ)積極的に摂っていきたいですね!
〔おまけの話〕
さてさて本日は11月11日ですね!
11月11日は何の記念日かと聞くと〇ッキー&〇リッツの日と答える方がさぞかし多いことでしょう。だがしかし魚が好きな僕にとっては…
『サケ&チンアナゴの日』です!
チンアナゴはサンゴ礁などの砂地に生息している、鉛筆のように細長い体を持つアナゴの仲間で、普段はその細い体を砂から10㎝ほどしか出していません。その姿が数字の『1』のようで、群れているので『1111』になったようです。
さてさてサケの方はというと、サケは漢字で鮭と書きます。この漢字の旁(つくり)である圭の漢字を都合のいいように分解すると…
『圭 → 土土 → 十一十一 』となるわけです。
11月11日はお菓子食べるのも良いですが、美味しい鮭でも食べてみるのもオススメですよ~!(^^)