きぶなくんの市場のお魚雑学ブログ(魚以外もあるよ!)
カンパチのお話
2021-06-21
高級魚もところ変わればまさかの毒魚
夏に旬を迎える魚はたくさんいれど、この魚を忘れちゃいけません!大型のアジの仲間、カンパチです!
一昔前にカンパチといえば常に値段が高く、庶民には到底手が出せないほどの高級魚と言われていましたが、現在では養殖技術が発達し、天然に負けないほどの美味しさで身近に食べることができるようになりました。しかしながら現在流通している天然カンパチはほんのわずかということもあり、もし見つけたら是非食べてみることをお勧めしたいですね。
カンパチは大きくなると約1.5mにまで成長する魚でありますが、それほど大きい個体はあまり流通せず、60~70㎝くらいの美味しいとされる大きさのものが市場でよく見られます。
現在、国内には 第二背鰭(だいにせびれ)が鎌状に伸びるヒレナガカンパチと鎌状に伸びないカンパチの2種類が生息していますが、流通の際に区別されることはほとんどありません。
また、カンパチには眼上に斜めの帯模様があります。この模様を真正面から見ると漢字の八の字に見えるところから目と目の間に八の字で間八(カンパチ)という名がついたと云われています。
そんな美味しいカンパチなのですが…実は南国では注意が必要な魚でもあります。
カンパチは世界中の温帯、熱帯域に広く分布する魚です。ハワイなどの諸外国でも釣れることだってあります。しかしながら、南方の大きく育ったカンパチは肝臓や筋肉中にシガテラという毒をもっていることがあります。
この毒は暖かい海域に生息する植物プランクトン(渦鞭毛藻)に由来する毒なのですが、中毒症状が非常に多彩で、中でも「ドライアイスセンセーション」と呼ばれる知覚症状が特徴的です。この症状は水などに触れるとドライアイスに触れた、もしくは電気で痺れてしまうような感覚に陥ってしまうというものです。他にも関節痛や筋肉痛、痒みなどの症状がおこりますが、死亡率は低めです。…ですが、世界的に見ても中毒患者が絶えない毒なので南方の旅先で釣り上げたカンパチや他の魚は食べる前には現地の方に確認をすることをお勧めします。
こんな話を聞くと不安になる…という方も当然いらっしゃると思いますが、海外で知らずにカンパチを食べて中毒を起こすケースは少なくないので、注意喚起のために書きました。
注意すべきは『南国のよくわからない海域で水揚げされた(釣り上げた)大きく育ったカンパチ』なので、国内に流通しているカンパチは天然、養殖問わず安全です!安心して食べてください!まして旬のカンパチは何で食べても絶品です!店頭などで見かけましたら、是非ご賞味ください!

